動画でも他のSNSやブログでもやっているうちに陥りやすいのが「どんなネタを投稿すればいいのか分からなくなってくる」ということでしょう。

最初のうちは思いついていたネタもそのうち尽きてきてやがては話題を考えるのも面倒になってきて気がついたら情報発信をやめてしまう、これを書いている筆者自身も体験したことですし、実際多くの人に起こり得ることです。

今回はこのネタ切れについて考察をしていきたいと思います。

なぜネタが尽きてしまうのか?

自分が言いたいことを頑なに追求し過ぎる

最初のうちは、誰しもが「自分はこんなことを発信してやるんだ!」と大なり小なり歩い気持をもって始めると思います。

もちろんこうした気持を持つことは悪いことではありませんし、むしろプラスに働くものとなります。

しかし、そのうち自身が発信したいことを発信するという気持ばかりで動いているとネタはどうしても尽きてきてしまいます。

なぜなら、自分の見たいもののみを見て、自分の主張したいことにのみ焦点を当てがちになってその周りにあるものが見えなくなってしまうからです。

信念を持つのはいいことですが、それに固執してばかりいると大事なことを見落としがちになると同時に、情報発信をしても自分本位な姿勢が先立ちすぎて視聴者に見てもらえなくなってしまいます。

最近、単調な発想しかわかなくなってきたな、という方は自身が自分の見方や考え方に固執し過ぎてないかを自問自答する必要があるかもしれません。

世の中のトレンドに疎い

自分の信念だけではなく、読んでくれている人、見てくれている人に役立とうという意識をもって発信していたとしても、需要の少ない情報の発信ばかりをしていれば、アクセスや再生回数を上げることもできずにモチベーションも低くなってきて最終的には更新をしなくなってしまうということが往々にして起こりがちです。

今世の中で何が求められているのか?自分の業界ではどんなことがトレンドになっているのか?を知ることは情報発信を行っていくうえでどうしても外せないことです。

「あなたの業界のトレンドは何ですか?」と聞かれて即答できない場合、このケースに当てはまってしまっている可能性が非常に高いと言えます。

リサーチ力の不足

いくらトレンドを押さえよう、求められる情報を発信しようと思っていたとしても、自分が思っているほど求められていないということもまた充分に起こり得ることです。

商品にしても「これは売れるだろう!」と思って投入した新商品がいざ実際に売り出してみると全く売れないということは人によっては1度や2度じゃないでしょう。

こうした場合、リサーチ力が不足していると言えます。

特にやりがちなのが細かな数字の分析をやらずに「とりあえずこれだけ見られているから」「これだけ再生されているから」などで類似の情報発信を行ってしまうこと。

「なぜこの記事は見られているんだろう?」「なぜこの動画はウケているんだろう?」ということを考えずに表面上のものをマネしてそっくりなコンテンツを作ったとしてもヒットを作り出せる可能性は極めて低いと言わざるを得ません。

こうしているうちにネタも尽きてきてモチベーションも下がり、更新、運営をやめてしまうというのはよくあることです。

自身の業界のことばかりを見ようとしている

これもトレンドの部分で書いたことに似ていますが、自身の業界のトレンドのみしか追っていなければその範囲でしか情報発信ができず、情報発信についての斬新なアイデアはなかなか湧いてきません。

人間同じものをずっと見ていれば、その毎度の様に見ていることでしか発想ができなくなってきます。

そうすると情報発信をしようにもいつも同じような視点、同じような考え方、同じような文章になってしまうのは目に見えています。

結果ワンパターンな発信に陥り、アイデアが出てこなくなり、読者や視聴者に飽きられてくるという結果になってしまいます。

アイデアというものはある種組み合わせで出てくることを考えると、他業界のトレンドを見ようとしないのは非常にもったいないことだと言えるでしょう。

 

ネタを出し続けるためにやった方がいいこと

トレンドを知る

これは情報発信を続けていくうえでの鉄板とも言えます。

「トレンドを押さえなきゃいけないのは分かった、しかしそうは言ってもどうやってトレンドを調査したらいいんだ?」という方もいらっしゃるかもしれません。

色々なやり方はありますが、結論から言うと「書店に行くこと」です。

書店に行けば様々な本、雑誌がありますが、特に目立つコーナーに出ているものはそれだけ売れ筋の本であり、世間のトレンドを押さえたものである可能性が非常に高いです。

まずは自身の業界に関する分野でこうした本を読んでみて役に立ちそうな箇所がないかを確認し、もしこれはという情報を見つけたのであれば、その情報に絡めた発信をすることで多くの読者や視聴者が求めている情報を提供し得るサイトやチャンネル、アカウントとなることができます。

掛け合わせる

上記以外に、自身の業界以外の本や雑誌も読んでみて自身の業界とシナジー効果のありそうな箇所は無いかを確認します。

その結果、これはと思う個所を見つけたら自身の業界のトレンドの話題などと掛け合わせて新たな考察や提案をしてみることで斬新な情報や気づきを読者や視聴者に与えることができます。

誰も見たことのない新しいものを発信しようと思ってゼロから何かを生み出すということを考える必要はありません。

そんなことを意識しているといつまで経っても何も発信できなくなってしまいます。

組み合わせることで斬新な情報を提供できますし、新たなアイデアも出てくるというものですので、既にあるものを組み合わせるという発想を大切にしましょう。

マネをする

学生の頃はカンニングはするな、マネをするなとはよく言われたものですが、ビジネスにおける情報発信においてはそうした姿勢は正解とは言えません。

ネット界隈ではよくTTPM(徹底的にパクって磨け)と言われますが、情報発信においても王道だと言えます。

ただしライバルの発信している情報を表面だけをマネするとか、全部をマネしてしまうというのはいただけません。

「なぜその記事は読まれているのか?」「なぜこの動画はウケているのか?」を考えてその要因を追求し、その要因を含んだ記事や動画を発信していくことが大切です。

例えば「1分でできる美味しい簡単クッキング」「レンジでチンするだけでこんなに美味しい●●」という動画がウケていた場合、ここでのベースは「時間や手間がかからず簡単にできるレシピ」「それでいて美味しい」ということがバズを生み出している共通事項ですので、こうした要素を含んだ動画をつくる、ということです。

顧客の抱えている悩みを考えてみる

ビジネスというのは顧客の抱えている問題を解決することというのが基本です。

そういうことなので、顧客の抱えている悩みを徹底的にリサーチするというのはネタを生み出す意味でも非常に効果的であると言えます。

「そうは言ってもそんな簡単にたくさん見つけられないよ」という方は、まずは顧客が抱えていそうな悩みを100個書き出してみてください。

的を得ていればそれが理想ですが、結果としてズバリと当たっていなくてもいいです。

「多分こんなことでお悩みだろうな…」ということを思いつく限り書き出してみてそれらをコンテンツにするのです。

 

まとめ

リサーチのスキルはとても重宝されるスキルだが…

リサーチができれば当たるコンテンツを作ることができると言う点で非常に重宝される重要なスキルであることは言うまでもありません。

その一方でこのスキルを身に着けるのはなかなか一筋縄ではいかないことも事実です。

容易に身につくスキルなら誰しもがヒットするコンテンツを簡単に作れてしまいますが、現実にはそうなってはいませんし、これを読んでいるあなたもこうした内容の記事を読もうともしなかったはずでしょう。

ご自身も含めて自社にリサーチに自信があるという人材がいるのであれば、そうした人材に情報発信を任せてみるのがいいかもしれません。

しかしもし社内にそうした人材がいないということであれば、リサーチや情報発信については外注することを考えるのも一つの手であると言えます。

御社に合う形で、情報発信のやり方を試してみるとよいでしょう。