今から数年前から10年ほど前、YouTubeは出せば勝てる時代でした。
企業の参入もほぼ無く、個人のエンタメ系が主流。
そんな中で教育系、ビジネス系の動画を出せばそれだけで新鮮さがあって内容や細かいことはそれほど気にしなくても登録者は自然と増えていくという状況。
そこから2010年代も後半に入った辺りから教育系、ビジネス系のYouTuberが増え出して各分野で席が埋まり始め、YouTubeにおいては今ではほぼ席が埋まり、特に通常の長い尺の動画においては昔の様な直球勝負はできなくなってきています。
また、2020年代以前までは10代が中心だったTikTokのビジネス活用が論じられるようになってきました。
こうした中、動画をビジネスに活かすにはどのようにしたらいいのか、全体像を見ていきます。
Table of Contents
なぜ出した動画がヒットしないのか?
ゼロから特別なものを生み出そうとしている
「今までバズったのと同じような動画を出したってつまらないからオリジナルで勝負しよう!」
「オリジナルで他社と差別化しよう!」
こうお考えになる方も多いと思います。
確かにゼロから考えた動画を出してバズればこれほど痛快なことはありません。
昔の、まだ競争が激しくなかった頃にやるのであればいいでしょう。
しかし近年このやり方でバズっているのを見たことはほぼ皆無です。

投稿した動画の分析をしていない
どの様な内容の動画を出すかが決まり、いざ投稿をしました!
だけどなかなか再生数が上がらない動画ばかりになってしまっている…。
この様な状況に陥っていても投稿後に自身の動画の分析をしないのであれば、懐中電灯を持たずに洞窟の中を探検することと同じ様なものです。
YouTubeであれば、アナリティクスという分析機能がありますが、この機能を使わずに何が悪いのかを分析することなく、仮説を立てず単純に投稿を繰り返しても再生数は伸びません。

商品やサービスを売りたいターゲット層から考えていない
誰に自身の動画を届けたいのかということを考えず、「とりあえず人気が出ればいいや」という意識で投稿していてはいざ登録者が増えても商品やサービスの購入に至らないということになってしまいます。
例えば売っているサービスにまるで無関係の動画を出し続けていれば、いざ商品やサービスの販売に結びつけようと考えてLINEやメルマガの登録を増やそうと思っても登録者が増えない、増えても商品やサービスの購入には至らないということが多くなってしまうでしょう。
どんな人をターゲットとしてバズらせたいのか?を考えないままに動画を投稿をしても、投稿にかかる労力や時間は無駄になってしまいます。

ニッチ過ぎるところ、需要の無いところで投稿している
個人的な趣味で動画の投稿をするならともかく、ビジネスで投稿をしていく場合は市場規模の把握は必須です。
市場規模を把握せずに投稿を続けることは、魚がいるかいないか分からない場所で釣りをし続ける→結局その場所は魚が全然いない場所だったりする→結果全く釣れないということと同じ様な事態となってしまうのです。
各業界、ほぼほぼ出揃ってきているとは思いますが、現状でもまだニッチな業界の場合、「自分たちは特別な存在になれる!」と思う前にニッチ過ぎるがために陥る罠について認識をしておいた方が良いです。

自分が面白いと思う動画の投稿を続ける意識が強い
人間誰しも自分が面白い!と思えるものは大なり小なり他人に話をしたくなるものです。
動画の投稿であってもそれは例外ではありませんし、人間である以上、理解できることではあります。
しかし、この意識が強過ぎた場合は注意が必要です。
「こんなに面白いのに、こんなに役に立つのになぜバズらないんだ!」と自分では思っていても、それを見る他人は面白いとは思っていないかもしれません。

ではどうするのか?
全ての基本はバズっている動画を探すことから始まる
「今までバズったのと同じような動画を出したってつまらないからオリジナルで勝負しよう!」
この様に考えているのであれば、考えを改めた方がいいと言えます。
0からオリジナルで考えてそれが絶対にバズらない、とは言いませんが、当たる可能性は低くなります。
YouTubeを見ても他のSNSを見ても、真に人気がある企画の動画は同様の企画の似た動画を出しても同じようにバズっているのです。
今YouTubeやっているけど、他の動画SNSをやっているけどバズった動画を出したことがない、というのであればまずは自分の同業、同ジャンルの動画の中でバズっている動画を探してピックアップするところから始めてください。

探した後は分析
バズっている動画をピックアップしたら、今度はそれらの動画をリサーチします。
リサーチの際に重要なのは「その動画がなぜバズったのか?」を徹底的に分析することです。
例えば分析の仕方の一つの例として、同じ様な企画、中身の動画が無いかを複数探してみてそれらもバズっている様であれば「この企画は当たるんだな」という仮説が立てられます。
仮に「優しくして舐められる人とそうでない人とのたった1つの違い」「舐められる言動5選」「優しくしても舐められない人の特徴」などの動画がバズっていたとしましょう。
これらの動画を見た時に「舐められれないようにする方法」が共通項になりますし、ここに需要があるからバズったと言えます。
この様な形でバズっている要因を見出して、それを元にコンセプトを練って動画を作っていくことが重要です。

リサーチができた段階でまずやることは?
まず重要なのは予め台本を作っておくことです。
色々な動画を見て、面白いと思えるものは必ず面白いと思えるポイントがあります。
それらはすべてアドリブで生み出されるものでしょうか?
もしそれらをすべてアドリブで生み出せる人は「天才」であると言えます。
そうじゃなのに面白い動画を生み出せるのは台本があるからなのです。
予め台本に沿ったトーク、展開をすることで視聴者を引き込むことができます。
必要に応じてBGM等も効果的に入れるようにするのがベターです。
台本は各動画で必ず毎回作り込むようにしましょう。

編集時はテンポを意識する
例えば動画を見ている時に「え~」「あの~」などという言葉が多様されたらどう感じるでしょうか?
恐らく鬱陶しく感じる人が大半ではないかと思います。
長い尺の動画にしろ、短い動画にしろこうした鬱陶しさを可能な限り排除することは非常に重要なことです。
ここは見ていて余計な言葉多い箇所だな、ここは無言になることが多くテンポが悪いな、などと感じたら遠慮なくバンバンその様なシーンはカットするようにしましょう。
テンポの良さを意識することで視聴維持率も上がり、その結果としてチャンネルのパワーも上がります。

投稿した直後をチェックする
リサーチも終わり、台本を作り、編集も行っていざ動画を投稿!
さあ、これで一息、、となる気持も分かりますが、投稿した後の2~3時間程度は動画の視聴数がどの様に伸びていくかをチェックする様にした方が良いです。
なぜなら、ここでの伸びが鈍い場合、サムネイルやタイトルを変えることでより伸びるケースがあるからです。
投稿した後でも勝負の余地はある!と考えれば、前向きに色々なサムネイルを試してみよう!という気持にもなりますね。
また、その後も出した動画の視聴維持率のチェック、視聴率が上がったところ、落ちたところの分析をアナリティクスでチェックしていくことは必ずやらなければなりません。

まとめ
競争が激しくなってきているSNS動画を制するには?
ここまでざっと動画をどの様に伸ばすかについて概論をお話させていただきました。
動画媒体は今後ますます企業が情報発信をしていくうえで欠かすことのできない媒体となっていきます。
しかし、、
リサーチ、台本づくり、編集、投稿後の分析、全てを完全に行いながら伸ばすことは昔であれば比較的容易でしたが、ライバルが増えた今、簡単なことではありません。
毎日投稿でなくても勝てる余地はありますが、それでも高頻度の投稿が必要なのが今の動画市場です。
大手企業であればまだしも、マンパワーを大きく割けない企業はどうするべきなのでしょうか?
その答えはプロに任せてしまうことです。
こうすることにより、本来の業務に力を入れながらも中長期の視点で自社のメディアを大きくしていくことができるのです。
本気で自社メディアを中長期的な視点で育てていきたい方は「プロに任せる」という選択肢をぜひご検討ください。
