皆さんこんにちは!野末です。

サムネイルのポートフォリオを掲載していなかったこともあり、サムネイルについてポートフォリオのページの更新をいたしました。

今後も来月にかけて徐々にですが動画の方につきましても更新したポートフォリオを随時掲載していく予定です。

ポートフォリオを少しずつ更新しながら、同時にスキルというものについて色々と考えることもあったので今回はその内容をシェアしていきたいと思います。

 案件の中でスキルを磨くという考えについて

プロとして現状、既存の案件にてスキルを伸ばすということをもちろんその都度心掛けてきました。

しかしながらここでいう「スキルを伸ばす」ということは、クライアント様にご迷惑をかけながらスキルを伸ばすということではありません。

よく巷の動画編集スクールでは、基本の「き」さえできればあとは営業して案件とってマネタイズを早くスタートするんだ!という動きが多いですが、私は「この動きはちょっと違うのでは?」と考えています。

もちろん、世の中色々な価値観がありますから上記の考えも否定はしませんが、私の目指す動画編集のあるべき姿ではないと思っています。

と言いながら私も過去スキル不足のまま案件を受けたことも、こういうことを言いつつ恥ずかしながらあったわけですが、結局その末路というものは失うものしかなく、悲惨なものでした。

基本的な実務上のミスが多く、数えきれないほどの修正依頼をいただいてしまい、結局クライアント様も私もいたずらに疲弊してしまうということになってしまったのです。

当然その案件については継続はなく、「頑張った割に信用を毀損する」という結果が残っただけです。

そうした中でも自身で調べて実務に耐えられるだけのスキルをつけながら結果を残せる方もいらっしゃるでしょうけれども、そうした方は限られたごく一部に留まるのかなと。

もちろん案件の中でしか磨けないスキルもありますが、やはりクライアント様にご迷惑をかけ続けながらスキルを磨こうとするのは違うというのが私の考えです。

 真のスキルについての考え

というわけで話は戻りますが、ここでいうスキルを伸ばすということは、そうやってクライアント様にご迷惑をおかけしながらスキルを伸ばすということではなく、予め実務に耐えるだけの最低限のスキルはつけたうえで実務に望みつつスキルを伸ばすということです。

例えば演出をどうするかなどですね。キーとなるシーンでどの様な演出をするのが最適かを提案することは、実務に耐えうる最低限のことができたうえでプラスαの提案ができるかどうかというところのスキルとなってきますし、こうした提案を重ねることがここで言う「スキルを伸ばす」ことにつながっていきます。

例えばカットができる、テロップが入れられる、BGMが入れられるなどということは私の中ではできて当然のスキルであって、これらの最低限のスキルをベースにして、その一段上のクリエイティブなプラスαの要素をご提案できることこそが今後の動画編集における真の価値であると考えていますし、こういう自ら提案をするということを積み重ねていくことがここで言うスキルを伸ばすということです。

カットができる、テロップが入れられる、BGMができるというだけで実務をこなし続けても、自分で進化の方向性を決定づけられる人でない限りは何度やっても同じことになって結局動画編集が嫌になって辞めてしまうということになってしまいかねません。

或いは辞めるまではいかなくとも実際にこういうスキル状態のまま案件をこなし続けても多くが、単純作業をやり続けるだけということになってしまいます。

現状AIが進化を見せている今、単純作業はAIに置き換わっていくでしょうし、こうした単純作業ができるだけというのでは動画編集者としての価値は無くなっていくと言っても過言ではないでしょう。

こんなことを言うと、動画編集者の方の中には

「え!?そんなことを言っても俺(私)は動画編集スクールをちゃんと卒業したんだぞ!(怒)何言っていやがるんだ!(怒怒)」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

もちろんその様に思う気持は分かりますが、最近の動画編集スクールの中には実務に耐えるレベルでの編集を教えるのではなく、本当に基本の「き」だけを教えて卒業させてしまうスクールも多いと聞きますし、現に中には実際に卒業生にポートフォリオの1つも作らせないまま卒業させてしまっている様なスクールすらも存在するのです。

その流れの中で営業をして案件を獲得できたとしても、実務レベルをこなせず大した貢献をクライアント様にできないまま、昔の私の様にクライアント様にご迷惑をおかけしてお互いが疲弊する割に得るものが少ないということなりかねません。

この様に基本的な部分でご迷惑をおかけすることなく、さらに自ら提案ができることこそが真のスキルであると考えています。

 では、どうするのか?

ではこうした問題をクリアして真のスキルを獲得するにはどうするのか?ということについて私なりの考えを以下に記載していきます。

結論から言うと、自身の作るポートフォリオの中でスキルを磨いていくという考えにシフトしていかなければならないということです。

案件ではなく、あくまでも自身の作品なので万が一ミスがあったとしても(基本外に出すものである以上はミスは0でなければなりませんが)クライアント様にご迷惑をかけるということは基本ありませんし、それでいながらにして「自身にはこれくらいのスキルと理解がある」という証にもなります。

実際に動画編集を依頼する際にクライアント様が重視するのはその多くがこのポートフォリオということになるでしょう。

依頼先として考えてはいるもののどれほどのスキルを持っているのかが分からなければ、「そこに依頼することで思い描いたような動画を作ってもらえるのか?」という具合に不安ばかりが先立つでしょうから。

そしてこのポートフォリオの精度の高さや真のスキルを磨くことにこだわるのであれば、その分の自己投資をすべきであるというのは言うまでもありません。

私もこれらのことを高めるために相応の時間とお金の自己投資をしてきました。

実務レベルに耐えうる基本的なことはできて当たり前で、いかにクライアント様の目指す目標を動画という手段を用いて達するのか?

今後もずっとここにこだわって活動していくというのが弊事務所のモットーです。